雑記

書きたいことだけ殴り書く自己満ブログ

高みを目指し続ける4人の話


QUARTETTOが終わった。4人になったNEWSの4年目の、4枚目のアルバムを引っ提げて始まった4回目のLIVEツアー。

去年のWhiteというライブは、NEWSとファンの感動的な、ドラマチックなライブから抜け出して、NEWS側がつくりあげたものをファンが享受する、みたいなものだった。
Whiteはアルバムの時点から既に、物語性というものがしっかりと出来上がっていて、それがライブのセットリストやステージの世界観にもとても表れているライブだった。4人それぞれのソロ曲も、個性が確立されてきていて、4人になったNEWSの成長っぷりに圧倒されたのを覚えている。
でも、終わった後でちょっぴり悲しかったのも確か。なんでだったんだろう。

そしてQUARTETTO、今回のセットリストの中にはカップリング曲が1曲も入っていなかった。
公演全体の雰囲気と流れもWhiteのときよりもっとレベルアップしていて、コンサート、ライブ、というよりはまさにステージのセットの通り、「ベルが鳴り幕が上がった劇場で、完成されている作品を見ている」ような気分になってしまった。
ライブの参加者、空間を共に作り上げる共演者ではなく、出来上がったステージを眺めるだけの傍観者。ペンライトが無線管理のものになったのもそう感じたひとつの要因かもしれない。たしかに演出としては、空間全体で考えたり映像化されたときも無線管理で一斉に点いたり消えたりする光は綺麗なのかもしれない。けど、わたしたちがペンライトを持つのは会場の舞台演出、空間演出のパーツになるためではない。推しが目の前で歌っているのに持って振っているペンライトは真っ暗なのだ。いくら空間演出として美しくても、悲しすぎないか?
一方でNEWSは、ファンとのコール&レスポンスのある曲をつくったり、みんなで一心不乱にタオルをブン回す曲をつくったり、ジャニオタの世界には馴染みのないオタ芸をさせようとしたりしてファンとの距離を縮めようとしているのかもしれないとも思った。
でもやっぱり、愛言葉のアウトロでやったペンラの光のウェーブも、おかしな言い方かもしれないけれど、たしかに綺麗だったけれども、勝手に点いたり消えたりするペンライトでウェーブをつくって、なんだか素直に喜べなかった。

結局、わたしは成長する彼らと共に歩みたいだけなんだろうか。自分たちだけでステージを作り上げられるようになった彼らを見ていると置いていかれてしまいそうな気持ちになる。
きっと、来年(かどうかはわからないけれども)、次のライブはもっとすごいものになるんだろうってことが、QUARTETTOを観た人には容易にわかると思う。

それでも、挫折しかけても、グループが消えかけても、そこから復活して大成功しているように見えても、現状で満足しないで高みを目指し続ける彼らのことが大好きだ。